なんだかあきらめ気分
環境問題関連の書籍をちょくちょく読むんだけれども、だいたいにおいてあきらめ気分になる。
まだ読んでいる途中なんだけど。
最新の科学的知見にもとづき、あらゆる側面から人間の営みを見つめなおして語る壮大な未来予測。
なんて宣伝文句がつけられているけれど、そんなにエンターテイメント風には考えられない。
- オゾン層破壊
- 地球温暖化
- 酸性雨
- 大気汚染、水質汚濁、土壌汚染
- 合成化学物質の放出
- 放射性廃棄物
- その他 etc
環境問題のテーマになることは数々あるけれど、まぁどれもこれもほぼ解決は不能じゃないかと思う。
万年、億年単位で考えたら「解決」するのかもしれないけれど…
我々は気づくのが遅すぎたんだきっと。いや、意識的に気づかなかったんだなきっと。
この本を読んでいて、風呂場で使っていた洗顔フォームに愕然とした。手にとって擦るとざらざらした粒の感触がするやつなんだけど、成分表示にポリエステルとしっかり書かれてある。皮脂を研磨剤のごとくこすりとってくれるであろうこの粒はプラスチックであった。最終的には海に流れ込むこの小さな粒の自然界での挙動は……
不確かなことがたくさんあるにせよ、地球誕生からの歴史を考えてみたら、今、人間が問題にしている環境問題なんかたいしたことじゃないのかもしれない。地球は何度も環境の激変を経験している。何度も大きな絶滅を経て今があるようなので、いつかは我々も絶滅する運命なんだろう。そういう意味では人間は自分達が絶滅する時期を自分達で早める方向に行動しているだけなんだと思える。環境問題なんてただそれだけのこと。
だからといって刹那的に生きようとまでは思わないけれど…