20世紀少年  読了



先日書いた、20世紀少年、読み終わった。ええ歳こいて漫画に嵌るなんてと思いながら(笑)。


息子がT.REXの同名曲(テーマ曲)を学校の昼休みに流す計画をたてている。もっとも、ストーリーとは違って、ちゃんと正規の手続きを踏んでの話らしいが(笑)。放送室ジャックをしてあの曲をかけても何にも変わらなかった、のではなく、大転換があったわけで。息子の学校も何かが変わるかも(笑)。息子達にしてみたら30年以上前の曲だとは信じられないらしく、気に入っているらしい。おもしろいもんだなぁ。いい曲もっといっぱい教えてやるぞ。自分が息子と同年代の頃聞いていた曲が息子に受けるなんて、世の中ほんとに平和でよかった。


自分の親父の世代は戦争だったし、ジェネレーションギャップは計り知れなかったし、同じ曲を聴いて喜んでる図なんてまったく想像できなかったもんね。そういえば、息子が小さい頃、ウルトラマンや仮面ライダーなんかは一緒に見て楽しんでましたもんね。ほんと平和でよかった。


しかし、本を貸してくれた人は20代で、ストーリーに出てくる映画「大脱走」なんかは見たことないって言うんですよね。それを知らなきゃ、あの脱走の場面の面白さもちょっと減じるんじゃないかと。当然、大阪万博なんかまったくわからないしねぇ。あのころ、多分大人も子供も、人類の進歩と調和ってやつを、21世紀のばら色を、信じてたと思うんですよねぇ。そんな空気がわからなくても、全巻揃えちゃってるんだからなぁ。このストーリーのほんとの面白さは70年代の息吹きがわからないと半減するんじゃないかと勝手に思うんだけど、それはあくまで手前の勝手な解釈。


でも、描かれているような子供達のコミュニティって20代の人たちが子供の頃のそれとはまったく違うんじゃないかとも思うんですけどね。漫画本やラジオや秘密基地より、携帯ゲームでしょう。ヨシツネがお腹がすいたという女子高生に、水でも飲んどけ、って言う台詞がありましたが、今じゃあり得ないでしょ、そういうの。子供の扱いが全然違うわけですよ。


ま、いろんな読み取り方があるんでしょうけど、自分自身への壮大な…あるいは、陳腐なオマージュ、と読み取りました(笑)。



20センチュリー・ボーイ

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