妙に腑に落ちる話(まんじゅうこわい)




しゃべれどもしゃべれども (新潮文庫)

しゃべれどもしゃべれども (新潮文庫)





ほとんど文庫本しか買わないし、ちまちま読むもんだから読了するのに何日かかかってしまうのが私の読書なんだけど、この本は一気に読んだ。年に何回かこういうことがある。


井の頭公園あたりが舞台で、学生時代をあのあたりで過ごしたので親近感を持てたというのもあるけれど、登場人物の背景や抱えている問題に妙に共感しちゃったりなんかして心地よい読後感だった。武蔵野の描写で妙に強風が吹いているんだけど、あのあたりは確かにからっ風、春の嵐が激しいと思い、なつかしかった。


主人公が葉山を尋ねる場面があり、あのあたりも自転車でよく通るので情景が目に浮かんだりして…


映画のDVDがレンタルされているようなら、観てみたい。